Python2.7@Windowsで、virtualenv環境+eclipseによる開発環境の準備
Virtualenvは、Pythonの仮想実行環境です。通常モジュールをインストールするとシステム全体に影響が出ますが、仮想実行環境を利用することでこれを避けて、プロジェクト毎に実行環境を切り替えることが出来ます。 使いはじめが良く分からない事が多いと思います。ですので、仮想実行環境のメリットが得られる程度までのHOWTOを記事にします。
Pythonのインストール
pythonをダウンロード。64bitで動作させる場合は、幾つか下の階層のページからダウンロードする必要あり(https://www.python.org/downloads/)
以下、作業手順の要点。
pythonをインストール
- パスの追加
スタートボタン→コンピュータを右クリック→プロパティ→システムの詳細設定→詳細設定タブ→環境変数→システム環境変数の中のPathを選択→編集ボタンをクリック→変数値の最後尾に ;C:\Python27;C:\Python27;C:\Python27\Scripts を追加(python2.7でインストールパスがデフォルトの場合)。
環境変数ウィンドウのシステム環境変数で新規をクリック→名前"PYTHONPATH",変数値"C:Python27Libsite-packages"を追加
コマンドプロンプトで python を入力し、Pythonが立ち上がることを確認。終了は exit()
Python 2.7.9以降は、easy_installとpipがインストール済み。パスが通っているかだけ、コマンドプロンプトから確認:
easy_install pip
Virtualenvの設定
コマンドプロンプトで、Virtualenvをインストール&仮想環境を作成:
easy_install virtualenv mkdir c:\python_venv virtualenv --distribute c:\python_venv\test
お試しに、仮想環境に入って、抜ける:
c:\python_venv\test\Scripts\activate.bat python rem (pythonの起動確認したらexit()) c:\python_venv\test\Scripts\deactivate.bat
以上で、動作確認まで完了です。
ただ、activate.batは、標準のコマンドプロンプト以外のコンソールでは動作し無い場合があるので注意ください。
著者は、console2+nyaosをメインのコンソールとして使っていますが、この場合は、 cmdsource activate.bat しないといけません。ここらへんは、コンソールによって異なるので、各自で調べてください。とりあえず手がかりは、実際にactivate.batの中身を確認して何故動かないか理解するところからと思います。activate.bat自体は簡単な内容です。
Virtualvenvの使い方
この項目では、virtualenvの実際の利用方法を記載しています。 大体以下だけで、差し支えが無いレベルの状態になると思います。
Eclipseで利用する
- eclipseをPython開発用のかたちでインストール。。(初めての人は、他ページを調べてがんばってください)
- PythonのインタープリタにvirtualenvのPythonの実行ファイルを指定する。 Windowsでは、これがvirtualenv内の\scripts\python.exeにあります
- プロジェクト作成時や既存のプロジェクトは、作成したインタープリタを選択すること。 一々面倒くさければ、作成したインタープリタの優先度を一番高くする方法もあります。
virtualenvの仮想環境でpythonのスクリプトを実行する
- (virtualenvのルートパス)\script\python.exe (実行するpythonスクリプトのpath) で仮想環境上で、スクリプトを実行できます。これをショートカットにしておけば、普段使いに便利です。
nyaos環境でのvirtualenvの利用
- nyaos内蔵のcmdsourceコマンドを使用して、activate.batを読み込めばOK
- echo %PATH%して仮想環境のパスが一番初めにあればOK
コンソールの環境のメモ書き
pythonのモジュールを集めたりするのは、msysの方が便利そうなのでこちらを設定。 →Console2 + nyaosやmsys環境を設定。 http://upinetree.hatenablog.com/entry/2013/03/06/220800
フォントは、consolasやメイリオやricty等のキーワードでググったもの関係から選んでみたり。 いろいろ調べてみた感じ、どれも一長一短。 自分的には、システムに加える複雑性に見合うだけのリターンが得られないと判断しました。あまりこだわらない人は、consolas等でフォントリンク無しでもOKかと。 (0,O,I,l,1等の区別が行いやすいフォントがプログラミングにお勧め) http://d.hatena.ne.jp/itouhiro/20120703